レビューへのご意見
この度は、健全なサイト運営へのご協力のほど、誠にありがとうございます。
下記必要事項を明記の上、送信ボタンを押してください。
「砂糖」をやめれば10歳若返る! (ベスト新書)
ケトン食は病気や老化を予防し、寿命を延ばす効果があるとされています。
日本抗加齢医学会の白澤卓二教授の最新刊は、砂糖の依存性について警鐘を鳴らしています。特に第4章では、「砂糖中毒を断ち切る体造り」というテーマで、教授はケトン食の可能性について詳しく書かれています。この章だけでも非常に興味深い内容です。 教授によれば、ここ数年間でケトン食に関する論文が急増しており、その効果も明らかになってきているとのことです。具体的には、ケトン食が認知機能の低下を改善し、脳の酸化ストレスを軽減する効果があるそうです。また、SIRT3という物質が飢餓状態で活性化し、ケトン体(正確にはβ-ヒドロキシ酪酸)の生成を促進することも分かっていると述べています。教授はさらなる積極的な役割をケトン食が果たす可能性に期待を寄せており、今後の研究成果に注目しているようです。 第5章では、「白澤式ケトン食」という内容が紹介されていますが、少し緩やかなものであるため星4つと評価しています。一方、釜池豊秋先生の「かまいけ式」は究極のケトン食として有名で、先生自身のβ-ヒドロキシ酪酸濃度が1200〜1400μM/Lに達することで知られています。この本を読む際には、釜池先生の作品も併せて読むことで、より深い理解が得られるかと思います。 この本は、糖質制限や間欠断食の効果だけでなく、病気予防や抗老化効果に関心のある方々に特におすすめです。余談ですが、私自身が実践しているCR・IFでは、β-ヒドロキシ酪酸濃度が1200〜1600μM/L程度になっています。
伊藤 智也
2023-11-27