いさいさ
バブルがはじけ、全てが様変わりした。
楽しい日々から地獄のような毎日へと変わった。
しかし、日本経済が立ち直れば、以前のやりがいのある日々が戻ってくると信じて頑張ってきた。
だが、格安手数料を提供するネット証券が登場すると、ある大口顧客に呼ばれた。
何千万円分の株券を売ろうという彼から、手数料はいくらか尋ねられた。
私が正規金額を伝えると、彼はネット証券だと違う金額でやれるからと要求した。
手数料を大幅に値引きすることはできず、断るとその顧客との縁が途切れた。
時代は移り変わり、ネット証券の台頭により証券営業マンの必要性が薄れると感じ、退職を決意した。