杉浦
基本、副業は禁止されていた。
社内では周知の事実だった。
私は副業の定義を見直し、会社側が細かな規定を設けていない点に気づき、大々的に副業を行うことを公表することにした。
最初は驚かれたが、罰則や処置もないことが分かり、特に何も変わらないことを理解してくれた。
同僚からも副業に関する相談を受けるようになった。
社員の副業に対して容認されている様子が、これまでの厳しさから一転、法外さを感じる。
また、最近のフリマアプリなどの普及により、誰もが副業に取り組んでいるのが当たり前になっている。
上司たちも他人について批判する信念も持たず、このケースの主な原因と考えられる。